夏酒の特徴とおすすめ銘柄3選
皆さんこんにちは、ベルです。
6月に入り、日に日に夏の気配を感じるようになってきましたね。
冷たい飲み物が恋しくなってきて、ビールもいいけど……
最近は、やっぱり「夏酒」が気になります。
今日は、今の時期にぴったりの「夏酒」の特徴と、おすすめの銘柄3本をご紹介します。
そもそも「夏酒」って?
実は、「夏酒」には正式な定義があるわけではないそうです。
ざっくり言うと、夏向けに造られた、冷やして美味しい軽やかな日本酒のこと。
その特徴は、こんな感じ。
-
すっきりとした飲み口(端麗辛口が多め)
-
軽快でさらっと飲みやすい
-
アルコール度数控えめのものも多い
-
微発泡や酸味のあるタイプも人気
暑い日にキンと冷やして、グラスから立ちのぼる涼やかな香りに癒される。
それが夏酒の醍醐味です。
飲みやすいものが多いので、日本酒ビギナーさんにもぜひおすすめしたいジャンルです。
① 銀色に光る、優しさと凛々しさの一杯
No.2 会津男山「銀灰(ぎんかい)」
(福島県・男山酒造店)
まずご紹介したいのが、福島県・会津の老舗「男山酒造店」の一本「銀灰(ぎんかい)」。
名前の通り、やわらかく光る銀色を思わせる、静かな凛々しさを持つお酒です。
口に含んだ瞬間、華やかだけど派手すぎない、梨やグレープフルーツのような爽やかな果実感がふわっと広がります。
どこか包み込まれるような安心感があって、後味はスッキリしています。
▼ ペアリングは和菓子やフルーツ系料理にも◎
「銀灰(ぎんかい)」は、お料理のジャンルを問わず合わせやすいのですが、個人的にはちょっと甘めの料理や和菓子と合わせるのが好きです。
華やかな香りと、やさしい甘みが引き立ち合う感じがして、ほっとした気持ちになれます。
夏の昼下がりに、冷やした「銀灰」を一杯。
それだけで少し贅沢な気分になりますよ。
No.2 会津男山「銀灰」
- 男山酒造店(福島県)
- 蔵元:小林 靖
- 内容量:720ml
- 精米歩合:60%(扁平精米)
- アルコール度数:14%
- 香り:★★★☆☆
- 酸味:★★★☆☆
- 飲み方:冷香りの印象:梨やグレープフルーツ系の華やかさ
② 海のような深さと清らかさ
No.9 龍勢「紺青(こんじょう)」
(広島県・藤井酒造)
2本目は、広島の歴史ある酒蔵「藤井酒造」から、「紺青(こんじょう)」。
名前の「紺青」は、海のように深く、静かにたたずむ青。
その印象そのままに、このお酒も、奥深くて気品がある一本です。
やや辛口で、徐々にお米の旨みと濃醇な香りが広がっていくのがなんとも贅沢。
「これぞ日本酒」という堂々とした存在感があるのに、冷やすことで軽やかさが引き立ち、夏でも重たく感じないのがすごいところです。
▼ 魚介料理やスモークサーモンと相性抜群!
味がしっかりしているので、香りの強い食材や魚介系料理との相性が抜群。
燻製サーモンや魚介料理、塩味の強いおつまみなんかと合わせると、旨みの相乗効果で一気にレベルアップします。
ちょっと大人っぽく、しっとり飲みたい日におすすめの夏酒です。
No.9 龍勢「紺青」
- 藤井酒造(広島県)
- 内容量:720ml
- 精米歩合:40%
- アルコール度数:16%
- 香り:★★★★★
- 酸味:★★☆☆☆
- 飲み方:冷
-
香りの印象:米の旨みを感じる濃醇な香り
③ デザートみたいな特別感をひと口に
No.10「紅藤(べにふじ)」
(長崎県・森酒造場)
最後にご紹介するのは、ちょっと変わり種。
甘くて濃醇だけど、夏にこそ楽しみたいお酒。
長崎・平戸の森酒造場が造る「紅藤(べにふじ)」は、貴醸酒ならではのリッチな甘さと、驚くほど軽やかな後味が魅力です。
グラスに注いだ瞬間から立ち上がる、フルーツを思わせる香り。
デザートのような濃醇な甘みで、どこか若々しい華やかさがあります。
▼ フルーツと合わせて、デザートタイムにも!
このお酒はご飯のお供というよりも、スイーツや果物と合わせたいタイプ。
いちごやパイナップルなどのフルーツや、おつまみとの相性も◎。
夏の夜、窓辺で冷やしたグラスを傾けながら飲む「紅藤」は、まるでご褒美のような時間をくれます。
甘党の方にはぜひ一度味わっていただきたい夏酒です。
No.10「紅藤」
- 森酒造場(長崎県)
- 杜氏:森 雄太郎
- 内容量:720ml
- アルコール度数:14%(原酒)
- 原料米:平戸産にこまる(掛米)、山田錦(麹米)
- 香り:★★★★★
- 酸味:★☆☆☆☆
- 飲み方:冷
-
香りの印象:デザートのような濃醇な甘味
夏の食卓に、ひんやり日本酒の涼を。
日本酒って、なんとなく冬の飲み物のイメージがありませんでしたか?
香り、味、温度、合わせる料理。
すべてが調和すると、こんなにも日本酒って軽やかで自由なんだと気づかされました。
今年の夏はぜひ、あなたにぴったりの“涼やかな一杯”を見つけてみてくださいね。
💡2025年BS日テレで放送中!(日曜除く)
日本各地の100年以上の歴史を持つ酒蔵で、若き蔵元や杜氏が挑む酒造りの物語。
その真摯な姿と熱い想いを追うドキュメンタリー番組。
『その酒に人は宿る 若き匠が挑む、10の物語』